【採用事例】100mのフィルムロスを半減!薄膜フィルムの巻きシワを解決する「高精度6インチABSコア」

光学フィルムや電子部材用などの高機能フィルム製造において、巻き取り時の「シワ」や「巻き癖」はお客様の大きな悩みの種です。わずかな凹凸でも不良となり、時には100m単位の巨大なロスにつながることもあります。
本記事では、巻きシワによるロスを大幅に削減し、コストダウンと品質向上を同時に叶えた改善事例をご紹介します。
目次
【抱えていた課題】
100mものロスが止まらない。現場を圧迫する「巻きシワ」問題
これまで他社製の6インチ樹脂コアを使用していたお客様の現場では、以下のような課題を抱えていました。
- 工程の不安定さ : 巻き取り工程の安定化と作業効率の向上が求められていた。
- 大量のフィルムロス : 巻き取り時のシワにより、100m近いロスが発生。
- コストの圧迫 : ロス削減だけでなく、製造トータルでのコストダウンが急務。
【昭和丸筒からのご提案】
超薄型フィルムを安定して巻き取るため、コア(芯材)の精度は非常に重要です。弊社はお客様の課題を徹底的に分析し、2つの高精度コアをご提案しました。
提案① 高精度6インチABSコア(樹脂製) 🥇 ←今回お客様が採用!
- 圧倒的な寸法精度と平滑性 : 樹脂コアトップクラスの真円性・真直性を誇り、偏肉による振れを最小限に抑える高い表面平滑性を備えています。
- 振れを抑制 : フィルムの振れを抑え、10µm以下の薄膜でも安定した巻き取りを実現。
- コスト削減 : 繰り返し使用(リユース)が可能で、トータルコストの削減に貢献します。
<ABSコアの特徴>
射出成形による「高精度6インチABSコア」は、他社の押出成形品と比べ、偏肉を76%、振れを78%も削減という圧倒的な寸法精度を実現。真円性が高く表面も極めて滑らかなため、回転時の振れがなく、薄膜フィルムも安定して巻き取れます。高い強度と識別性も備え、巻取不良の削減と生産スピード向上を両立する高機能コアです。

提案② 6インチクリーンMコア(紙製)
- クリーンルーム対応 : 紙管でありながら独自の発塵防止設計。
- フィルムに優しい : 紙管特有のスパイラル痕を排除し、高い表面平滑性を実現。フィルムへの微細なダメージを防ぎ、10µm以下の薄膜の巻取りにも対応します。
<Mコアの特徴>
「Mコア」は、一般紙管と比べ表面うねりを85%改善(30μm以下)した超高精度な巻き芯です。高い表面硬度と極小のうねりを実現しており、厚み4〜20μmの薄膜フィルム(金属箔や電子材料用フィルムなど)や各種高機能フィルムの巻き取りに極めて高いパフォーマンスを発揮します。

【導入後の成果】ロス半減と現場の安心感を獲得
樹脂コアのクリーン度を優先し「高精度6インチABSコア」を採用いただいた結果、従来の工程で発生していた巻きシワや振れを大幅に抑制することに成功しました!
・巻きシワ・振れの解消による「歩留まり向上」
巻取り時の物理的なブレやシワを根本から抑制し、極薄フィルムでも不良を出さない安定した生産品質を実現しました。
・100m単位で発生していた「大量ロスの半減」
歩留まりが改善した結果、これまで廃棄せざるを得なかった100m規模の深刻なフィルムロスを半分以下へと劇的に削減しています。
・リユース運用での「コストダウンと環境保全」
高精度・高耐久なコアを使い捨てず繰り返し使用(リユース)することで、長期的な資材コストを抑えつつ、環境負荷の低減にも貢献しています。
【お客さまの声】
「高精度6インチABSコアのおかげで巻きシワが見事に改善され、大変助かっています。巻取り時の安定感が全く違うため、これからは昭和丸筒さんのコア一択です。」
昭和丸筒担当者の声
フィルムの薄膜化が進み、コアへの要求精度が年々シビアになる中、弊社の製品が持つ『寸法精度』と『クリーン度』が、お客様の深刻なロス削減に貢献できたことを大変嬉しく思います。これからもそのご期待と信頼にお応えし続けるため、高品質なコアを通じてお客様のモノづくりを全力でサポートしてまいります。